父の蔵書を寄贈することにした

父が他界して4年。ようやく児童図書に手をつけるがきた。

 

めぐり合わせとは不思議なものでいろいろなことが重なる。

その1つが、下の娘の担任が図書館を担当するということだ。

笑えるのは、準備を進める週末の買い物で魚を買ったとき、

その魚を包んでいる新聞に書かれていた特集が

「学校図書館」の活用だったこと。

 

父には2回ほど聞かれたので余命告知をしていたが、

僕もいなくなった後のことを父にきいたことがあった。

 

「すべてやってある」の一言。

 

4年たち

寄贈先の掛川第二小学校へ準備をしはじめたわけだが、

分類された本棚、蔵書管理してラベルを貼れば、すぐに使える本たちをみて、

母と笑いがとまらなかった。

 

作業場は北側の倉庫なのだが、父は母屋の2階の書斎にいて、

僕と母は指示された仕事をしている、あの頃のようだった。

父のしかけにまたはまった心地よい作業だった。